安倍晋三氏が総理大臣のバトンを次の人に引き継いだ。
安倍総理といえば、
「ダウンロード違法化」にストップをかけたことが思い出される。
それまで、ごく一部の人をのぞき、
著作権法に大きな関心のある政治家はいなかった。
官僚がまとめた著作権法の改正案は、
ほとんどの場合そのまますんなりと通っていた。
TPPでアメリカと色んな分野について交渉しているときも、
著作権の分野が真っ先に譲歩させられた。
というような人はいなかった。
著作権は政治家の関心の中心ではなかった。
しかし、画期的なことが起きた。
違法な漫画サイトが注目を集めたことをきっかけに、
「ダウンロード違法化」という法改正が行われることになっていた。
しかし、その内容は厳しすぎた。
「これじゃ、安心してネットが使えなくなる!」
批判の声が大きくなっていたときに、
「鶴の一声」を発して法改正を止めたのが、
安倍首相だったと言われている。
●なぜ自民は了承したのか 首相の「鶴の一声」で違法DL項目削除へ
https://www.sankei.com/affairs/news/190308/afr1903080003-n1.html
官僚が進めていた著作権法の改正を政治家が止めるなんてことは、
私の知る限りでは、初めてのことだ。
これを機に、著作権法が「みんなの関心事」に引き上げられた。
歴史に残る決断だったと言えるだろう。
安倍晋三様、難病と闘いながらの激務、お疲れさまでした。
https://twitter.com/Kei_Yoshizawa_t