マネー、著作権、愛

創作、学習、書評など

人口知能 × 著作権 第3次AIブームを振り返る(3)

今回は、「コンテンツの長さ」という視点で見てみたい。 AIが文化・芸術作品を作るうえでの特徴については、 以下のようにまとめられる。 ・長い作品、意味のある作品は作れない。 ・作品の「部品」になるような短いものなら作れる。 これを出発点に考えて…

人工知能 × 著作権 第3次AIブームを振り返る(2)

前回の記事では、 ・AIは大量のデータから学習し、どんどん勘が良くなっていく。 ・AIが文章の意味を理解することは絶対にない。 ということを確認した。 AIは、人間に代わって小説を書いたり、作曲したり、 映画を制作したりするようになるんだろうか…

人工知能 × 著作権 第3次AIブームを振り返る(1)

AIが人間を超える! AIに仕事を奪われる! AIが人間を支配する! ここ数年、毎日のように聞く言葉だ。 文化・芸術の世界でも、 AIが作曲できるようになったり、小説を書くようになったり、 美しい映像を作れるようになったりして、 作家・アーティス…

日本の文化を強くしよう。

あけましておめでとございます。 昨年の12月の記事では、 マンガ『ONE PIECE』の制作体制や、著作権の管理のあり方について扱った。 www.money-copyright-love.com すると、先日放送されたテレビ番組『ホンマでっか!?TV』で、 尾田栄一郎氏の自宅とアト…

スパイダーマン VS モンキー・D・ルフィ 日米2大ヒーローの対決に完全決着!(3)

先週までは、スパイダーマンとルフィを題材として 日米のコミックヒーローを比較した。 大きな違いは2つ。 1つ目は、「作品が誰のものか?」という点。 日本では、マンガの著作権はマンガ家個人のものだが、 アメリカでは、会社が組織として権利を管理する…

スパイダーマン VS モンキー・D・ルフィ 日米2大ヒーローの対決に完全決着!(2)

今回は、ルフィがスパイダーマンンに勝てない理由の 2つ目を説明したい。 マーベル映画の勢い マーベル社のコミックを原作としたハイウッド映画の勢いが止まらない。 『アイアンマン』、『キャプテン・アメリカ』、 『マイティ・ソー』、『インクレディブル…

スパイダーマン VS モンキー・D・ルフィ 日米2大ヒーローの対決に完全決着!(1)

スパイダーマン VS モンキー・D・ルフィ 今回は、スパイダーマンと『ONE PIECE』のルフィ、 どちらが強いのか?について考えたい。 スパイダーマンは、 マーベル社のコミック『アメイジング・スパイダーマン』から生まれた キャラクターだ。 冴えない高校生…

人生最高のパロディ

先週は世界知的所有権機関というところに行ってきた。 特許や著作権などについて、世界的なルールを作っている場所だ。 そこでは、テレビとインターネットの関係を決定づけることになる 刺激的な議論が交わされている。 後日あらためて記事として取り上げた…

パクリならNG! オマージュならOKか?

質問 以前の記事で、「ライオン・キング」は「ジャングル大帝」のパクリか? という問題を題材にして、 著作権の制度を理解する上での基本的な考え方を解説した。 www.money-copyright-love.com この記事に関連して筆者のもとには、 「パクリはダメなのは分…

NHKと講談社の対決 「本当の敗者」は誰だ?を突き止める(5)

より良い関係へ 前回までの記事では、ドラマを制作するにあたって、 出版社、放送局、作家がそれぞれの立場で考え行動した結果、 残念な結果になってしまうまでの過程を見てきた。 これじゃダメだ。 こんなことを続けていると、みんなが不幸になってしまう。…

NHKと講談社の対決 「本当の敗者」は誰だ?を突き止める(4)

第3章:辻村深月 前回までの記事を振り返ろう。 作家・辻村深月氏の小説『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』を NHKがドラマ化しようとした。 しかし、脚本の内容について辻村氏が納得しなかったため、 講談社がドラマ化の許可を土壇場になって取り消した。 怒った…

NHKと講談社の対決 「本当の敗者」は誰だ?を突き止める(3)

第2章:NHK 前回の記事では、講談社の目線で『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』事件を振り返った。 出版社は自分では権利という武器を持っていない。 だから、権利を持っている作家と一体化するしか、生き残る道がない。 作家の権利を預かりつつ、対外的には自分…

NHKと講談社の対決 「本当の敗者」は誰だ?を突き止める(2)

第1章:講談社 前回の記事では、 NHKが講談社の小説『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』をドラマ化しようとしたが、 内容について作者の辻村深月氏のOKがもらえず、ドラマ化に失敗したこと。 そして、怒ったNHKが講談社を訴えたが、 裁判では負けてしまったという…

NHKと講談社の対決 「本当の敗者」は誰だ?を突き止める(1)

NHKと講談社の裁判 NHKが、講談社を訴えた。 NHKといえば、日本で最大の放送局だ。 一方で講談社も、日本最大手の出版社の1つ。 この大手2社が、真正面から裁判で戦った。 事件の大まかな流れはこうだ。 講談社が出版していた本に、『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナ…

全ては本が教えてくれる

本を読もう! 今回は、結論から言う。 本を読もう! できれば、タブレットやスマホではなく、紙の本で読もう。 メリットは沢山ある。 メリット1:モテる あなたはデートの待ち合わせをしている。 あなたの方が、先に待ち合わせ場所につく。 すると、相手か…

ターミネーターの暴走を食い止めろ!

最強の敵が襲ってきた! ハリウッドの超大物が、ついに動いた。 「ターミネーター」、「エイリアン2」、「タイタニック」、「アバター」・・ 数々の名作を世に送り出した、ジェームズ・キャメロン監督だ。 彼は、「日本のコミックに、自分の映画をパクられ…

GLAYは「かっこいいアニキ」なのか問題を解決する(2)

前回のまとめ 前回の記事を少し丁寧に振り返っておこう。 音楽の世界には3人の権利者がいる。 1.作詞・作曲家 2.歌手 3.レコーディングする人 作詞・作曲家は優遇されている。 音楽著作権という権利を持っており、 「コピー禁止権」や「プレイ(演奏…

GLAYは「かっこいいアニキ」なのか問題を解決する(1)

GLAYの印象が変わった 人気ロックバンドのGLAYが、 「自分達の曲を結婚式に使用する場合は、料金をとらない」 と発表した。 これを受け、ネット上では 「GLAYかっこいい!」 「アーティストの鑑(かがみ)!」 といった賞賛の声が多数あがった。 しかし、こ…

迫る東京オリンピック!今こそ、あの「パクリ疑惑」のモヤモヤを解消する(7)

最初からこうしていれば・・・ 前回までの記事で、 東京オリンピックエンブレムのパクリ疑惑、ネットを中心に広がった狂騒、 大会組織委員会(以下、組織委)のミスと敗北の顛末を見てきた。 今回は、 「組織委は最初からこうしていれば良かったのに・・」と…

迫る東京オリンピック!今こそ、あの「パクリ疑惑」のモヤモヤを解消する(6)

歴史的な大炎上 前回の記事では、東京オリンピックエンブレムのことを 「著作権侵害だ!」と訴えたベルギーのデザイナー、オリビエ・ドビ氏が、 ついに裁判に向けたアクションをとったことを書いた。 そして大会組織委員会(以下、組織委)が そのまま大会の…

迫る東京オリンピック!今こそ、あの「パクリ疑惑」のモヤモヤを解消する(5)

ついに訴訟へ! 前回までの記事では、 「東京オリンピックエンブレム」と「サントリー・トートバッグ」について、 「パクリだ!」と騒ぎになったものの多くは、法的に問題ないものだと説明した。 特に東京オリンピックエンブレムについては、 問題ないものだ…

迫る東京オリンピック!今こそ、あの「パクリ疑惑」のモヤモヤを解消する(4)

他にもパクリ疑惑が 前回のまでの記事では、 ドビ氏に❝パクリ疑惑❞をかけられた東京オリンピックエンブレムが、 商標権・著作権の両面で、問題なかったことを見てきた。 騒動はこのまま治まるかと思われたが、想定外のところから問題が浮上する。 サントリー…

迫る東京オリンピック!今こそ、あの「パクリ疑惑」のモヤモヤを解消する(3)

前回の記事では、東京オリンピックのエンブレムに対して ドビ氏が「著作権」を根拠に使用停止を求めたこと、 そして、ドビ氏にとってはそれが勝ち目の少ない戦いだったと書いた。 今回は、なぜドビ氏が勝つ可能性が低かったかを説明したい。 今回の記事を読…

迫る東京オリンピック!今こそ、あの「パクリ疑惑」のモヤモヤを解消する(2)

知的財産のメジャーどころを、ざっくり理解 前回の記事では、 東京オリンピックのエンブレムマークの❝パクリ疑惑❞が浮上したときに、 大会の組織委員会(以下、組織委)は正しい初期対応をしたことを説明した。 今回の記事を読めば、 知的財産と呼ばれるもの…

迫る東京オリンピック!今こそ、あの「パクリ疑惑」のモヤモヤを解消する(1)

何が問題だったのか? 想像してほしい。 あなたが、この事件の当事者だったとしたら。 あなたはどんな対応をしただろうか? あなたはこの騒動を、どう分析しただろうか? そして、最後にどんな判断を下しただろうか? 「東京オリンピックエンブレム、パクリ…